遮熱材と断熱材の違い

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遮熱材と断熱材の違い

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2021/07/08 遮熱材と断熱材の違い

一般的に住宅に使われる断熱材。

北浦建設では使用していません。

代わりに遮熱材リフレクティックスを採用しています。

遮熱と断熱は何が違うのでしょうか?

 

まず知って頂かないといけないのが【熱移動の3原則】です。

そもそもなぜ暑くなったり寒くなったりするのでしょうか?

それは熱移動が起こっているからです。

熱移動は熱い方から冷たい方へ移動しますが、その種類は3つしかありません。

 

①伝導…物体同士の接触による熱移動です。例はアイロンや氷。

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②対流…液体や気体の流れに乗って熱が移動。例はエアコンやドライヤー。

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輻射…電磁波(赤外線)による熱移動。例は赤外線ストーブや太陽光や洞窟。

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この3つです。

これ以外にはありません。

では世の中熱移動がどれくらいの割合で起こっているかを見てみましょう。

 

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なんと輻射熱が75%を占めています。

暑さ寒さ対策をするにはこの輻射熱の対策をしなければなりません。

ですが断熱材はこの輻射熱の対策としては不十分なのです。

断熱材は熱を吸収します。

それを厚みで受け止めているのです。

【断熱材は厚ければ厚いほどいい】と思っていませんか?

確かに厚ければ輻射熱の侵入を長く遅らせることができますが

いずれは受け止めきれなくなってしまします。

 

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遮熱材はそもそも輻射熱を反射させ熱の侵入・損失を防ぐ為のものです。

その反射率はわずか8㎜で99%です。

 

fig-comparison1b

 

この反射性能によって熱侵入・損失を防ぎ空調費の少ない省エネ住宅が可能になります。

 

実際に実験で見てみましょう。

遮熱材と断熱材でBOXを作り、赤外線ストーブを照射しました。

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4時間後の結果は・・・

 

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なんと30℃近く差が出ました!

これを同じ温度にしようとしたらどれだけ電気代がかかるでしょうか。

 

では寒い時期はどうでしょうか?

同じく断熱材との比較実験です。

お湯を缶に入れ断熱材と遮熱材のBOXで覆いました。

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結果は・・・

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断熱材のBOXは表面が熱くなっています。

つまり熱が外に逃げているという事です。

遮熱材は輻射熱を内側に反射させる事により中のお湯は熱いままです

 

遮熱材の性能がよくわかる実験です。

 

暑さ寒さ対策をするには輻射熱対策が必須で

それを図る数値は反射率です。

ですがまだまだこれらの事は周知されていません。

どのような断熱材を何㎜入れるかでしか建物性能を図ることができなのが

日本の建築の現状です。

 

ぜひ遮熱を知って頂き本物の省エネ住宅を手に入れてください。

 

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